シモーヌ

六本木にある店。


17日

DVDで「シモーヌ」を。
役者から相手にされない落ち目の映画監督(アル・パチーノ)が
苦し紛れにCGの女優を世に出したところ人気が爆発、
どころか恐ろしいほどの大人気となり、CGであることをバラせずに
ひっこみがつかなくなるコメディ。


同じ監督、アンドリュー・ニコルの以前の作品「ガタカ」は
相当に面白く、遺伝子による差別が当たり前となっている社会で、
悲壮な就職活動を続ける男の姿が涙を誘った映画で、
主演のイーサン・ホークの顔を貧乏臭いと思っていた僕には、
彼の切れ味を思い知らされる結果となったので、この作品は丸ごと気に入っている。


そう、今回はコメディということで、アル・パチーノ×「ガタカ」の監督。
という期待感だけに煽られて見た僕には少々肩透かしの気味が。
もちろん映像に説得力はあり、CG女優に自分への褒め言葉を言わせまくる
パチーノのセコい立ち回りにニヤつき、ときに唸らせるものはあるが、
やはり、最初からコメディのつもりで観ればよかった…との後悔は消えず、
返却の時にパッケージをコメディ棚に移動させておいた。