「催事」Oh!水木しげる展

15日
昼、江戸東京博物館にて「Oh!水木しげる展」を。
水木センセイの誕生から今日までの活躍を人生絵巻あり、
貸本コンプリートあり、人魂のテンプラの展示物あり…という具合で
たっぷり見せてゆく展覧会。
特に、10代の頃に描いたという自作の絵本やスケッチ集などの、
作品量とさまざまなタッチを試みる貪欲さと尖り具合で、
水木センセイの「自力の高さ」を思い知る。


しかし、戦争を生き抜き、赤貧を乗り越え…という脅威のバイタリティを、
苦労自慢ではなく「餓死!?フハーッ」と笑いつつ気持ちよく脱力できる
漫画におさめるパワーと妖怪センスよ。
展示会のコピーには「なまけものになりなさい」と載っていたが、
それは密度の濃い仕事を駆け抜けてきた人間の悟りであったか。
俺も遊んでられねえなぁ。

  • 写真

ロビーに立つ水木サンパネル。
これだけでもそそられるが、中はすごいことになってました。