えびボクサー

帰宅後、DVDで「えびボクサー」を。
山っ気の強い元ボクサーのくたびれたオッサンが、
見世物用の巨大えびに拳闘をさせてひと儲けを企ててゆくうちに、
えびの世話に情熱を注ぐ自分に気づき、人としての愛情を取り戻してゆく…


細かいところで破綻している部分は沢山あり、
気を抜いていたら、ゲロが飛び散ったりコンドームがバラまかれたり、
その中のローションを絞り出してエビの殻に塗り込んだりと、
とても食事時には見れない品のなさがあるのだが、
こうしたくだらなさをプンプンと漂わせる映画が、
急などんでん返しではなく、じんわりといい話に変化してくると、
なんだかそれだけで許せてしまう。
「そのテーマが撮りたかったんだよね。やっぱりみんなそんな話を求めてるんだよネ」
と、作り手の心境にやたらと歩み寄ってしまうんですね。


「おバカ映画」ということで売っており、パッケージで借りてしまった作品だが、
本来の見方は、この映画のことを何も知らない状態で、
深夜たまたまテレビでやっているのをぼんやり観ているうちに、
段々といい気分になる…というのが理想ですね。

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ちゃんぽんを作っている途中で丼が割れたので、泣く泣く金属ボウルで食べる。
手に取るとアツいのなんの。