キラキラしてんな

11日
原稿などで一日を。
新企画も下旬には告知ができるだろうか。


漫画「輝夜姫 27 (27)」、最終巻で読了。
正直、途中でスケールが大きくなりすぎてからは
惰性で読んでいた感もあったのだが、
読みながら感じていた、作品の「美」をなによりも尊び「老い」を呪うムードが
最後の最後まで続き、いい具合の不快感をもって完結したのでよかった。
ミラーの「醜く、老いて、一人で…」なんて台詞、
あそこまで恵まれ、酸いも甘いも噛み分けた人間が
最後に言うからムカつくじゃないか。
でも、それがいいのよ。


だいたいの「かぐや姫」の話自体のせつなさといおうか、
ただクニに帰っちゃうだけという虚無感。
結局は遠い世界のものなど引き止めておく事はできぬ。
自分の手に余るものを求めるな。
というところまで思い出してきますね。
ただ黙って遠くの世界に飛んでゆくものを見るより、
「大事なものを得て、同じくらい大事なものを失う」
という方がかなしいけれどグッとくる。
「ないた赤おに」とか、ここ20年で最高の一本ですよ。