6.29-7.4(wed-tue) レオノール・フィニと写メフェイス

安くても頼まねえぜ!

29日
菊川にて一件打ち合わせ。
多分8年ぶりくらいに来た駅だった。
日雇いバイトで徹夜し、ホテルのパーティー会場作り
をした記憶がある。
と、この懐かしさはとても腹立たしい。

その後、「なりギャル」のナレーション収録。


30日
ゲーム批評」のイラストの修正。
その後、原稿を。
電車の中で「無頼の掟」読了。
禁酒法時代に生きた武装強盗の野太く短い人生。
ラストの乾いた感じがたまらず、最後のページを
何度も読む。
「ブライ」、この響きに昔から憧れているが、
まったく近づかないなぁ。どうしてだろうなぁ…
と、このように具体的な努力がゼロだよ。


7月1日
NHKホールにて、
和田アキ子さんのコンサートのバックコーラスを。
若手20人ほどで子役に混じり、私服でステージに立って
一節歌うというユルさだが、
本番軽く出て行ったら3000人の観客で、
相当にビビる。
しかし、ソデから見るアッコさんの歌はすばらしかった。
「サニー」と「タイガー&ドラゴン」は燃えましたね。
けっこう高齢の方もペンライトを持ってノッており、
気持ちのいい空間に乗っからせていただいた。


その後、ヒデヨシの岡本、キャラメルクラッチの足立、
くつしたのマノリ、メロンソーダの林本と小僧の野本の
6人で居酒屋で軽く一杯。
渋谷千歳会館近くの「北の家族」は、
学園祭のオバケ屋敷かと思うほど、 チープな内装と薄暗さを持っており、
大変いかがわしくてよかった。
受付の周りとか白いカーテンで隠してるんだぜ。


2日
PC作業などを。
書き物をしていると甘いものが欲しくなり、
じゃあ一服入れるかとアイスを食べつつ
ニュースサイトなどを見るが、糖尿病の特集を見て絶句。
成人男性は6人に1人の割合とは、
こりゃ恐ろしすぎる…と思っていたら、
以前、血を売っていた治験会社から
糖尿病の治療治験の誘いがくるというタイミングで、
マトリックスにハマったような必然性の嵐。

さっき、血を売ると書いたが、
ここは検査をするだけでもお金がもらえる
ところなので、実際は治験を受けに行っても、
参加資格を得られずに毎度毎度検査で帰ってくるという、
実際は採血をするバイトのようなものだったのだ。

しかし、真実を知るのが怖いが、
また自らの立ち位置をチェックしにゆかなければな…
とも思う。


*[展示会]レオノール・フィニ
3日
渋谷bunkamuraミュージアムへ「レオノール・フィニ展」に。
絵を描き、舞台衣装を作り、空間をプロデュースする
パリ社交界のカリスマだった女性アーティスト。
美しく、細かくあやしい油絵の数々がたまらない。


「鉱物の時代」と記されている数年間の油絵が特によく、
半分透けている人体同士が繋がり、時に動物の骨や角のパーツと融合し、
暗く深い緑青の世界に沈んでゆく。解剖学の大事さを思い知らされるよ。
絵の面白さもあったが、
「島を買い取って夏の間は友人をあつめ、自作の仮面劇を上演した…」
なんていう生き様もあやしくてそそられる。
ずいぶんとスケールの大きな女じゃないか…と、思いつつ、
展示されている写真や自画像を見ると、その全ての表情が一種類しかなく、
いわゆる「キメ顔」だけを世に残している…というのが
妙にこじんまりとしていて面白かった。
このあたり、砂目さんにも見に行ってもらってコメントがほしいなぁ。


4日
家によしきがきてネタ合わせ。
その後は原稿を。
一区切りはついたのだが、ネタ見せは明日か…

  • 写真

居酒屋で堂々とカリントウを売る度胸。