ほしのこえ

11日
DVDで「ほしのこえ」を。
音楽以外は監督が一人で作り上げたという25分のアニメーション。
自転車に乗ってコンビニに行き、雨宿りにバス停を使ういつもの街。
しかし、空を見上げればドでかい宇宙船が飛んでいる近未来。
宇宙軍に入った女の子と地球に残る男の子が、
今送ったメールが半年後、一年後に届く…
という、宇宙空間の距離が作る時間差の中で行うメールのやりとりを描く。


観ていて何度も「ウッ」とこみあげる。
もちろんいい意味ではあるが…気力に当てられるというかなんというか。
例えば「ウォレスとグルミット」を見た時は、
その手間に驚きつつも、ポップな作風への興味が先立ったが、
この「ほしのこえ」は話がしっとりしているからか、
作者の情念につぶされそうになるのですね。
バイトをクビになった日に「アフタヌーン」の短編を読んだような…
と、わかりにくい話で申し訳ないが、そんな気分になりました。
それでも、ときに人は進んで暗くなりたがる。
秋には新作が公開されるとのこと。観に行きますよ。