[ライブ]こわれ者の祭典

偏執的くらいがちょうどいいのか。

21日
新潟のお笑い事務所「NAMARA」の主催である
過激な仕掛け人・江口歩さんに呼ばれ、新宿ロフトプラスワンへ。
江口さんがプロデュース&司会として立ち回る
トークイベント「こわれ者の祭典」を観る。


うつ病、拒食症、アルコール依存症パニック障害などで
精神病院に入院をしていた方や脳性マヒの青年などが
自分の日常や病院内での出来事を「病気自慢」のお笑いトークにし、
その後にポジティブな詩の朗読をする…というもの。


報道番組でも特集され、これからもっと全国区での話題になってくるかと思うが、
先に言っておくと、これは見世物としてはヌルいと言わざるを得ない。
これは差別的な発言ではなく、出演者が「オレは病気を見世物にしているぜ」
と明言しているわけだから、
病気の経験がない(少なくても現時点で自覚症状はない)僕らは
病気であることの居直りぶりにエネルギーを感じて喜び、
下世話な話だが病院の裏側、向精神薬の症状などのルポトークを楽しみたい。
しかし、今日見るかぎり、出演者はトーク後の詩の朗読などに力が入りすぎているようだった。


「病気で笑わせますよ」と言うからには、こちらも笑いながら考えたい。
出演者はそのまんまのポジティブな言葉を絶叫するのではなく、
人を笑わせながらもそっと、重くマジな言葉を発することができるはずだ。


それは社会活動としてすばらしい。イベントとしては物足りない。
江口さんの仕切りに助けられていたが、出演者は見せ方に悩んでいただきたい。
偉そうな口調になっているが、こうしてムキになるようなエネルギーがもらえるのだ。次も行こう。


その後はジャンボ仲根と合流。本当はライブにくるはずだったジャンボだが
寝坊して遅刻してきたのでラーメンをおごらせる。
後輩に金出させるとか関係ないからね。もう。と、一日ムキになっていた。