カンフーハッスル

3日
一件の打ち合わせの後、森谷さんと映画「カンフーハッスル」を。
少林サッカー」にて、ムラのあるギャグと泣かせ所を力でねじ込む豪腕ぶりを見て、
遅まきながらその魅力に気づいたチャウ・シンチーの新作。


人の首が2周して捻じ曲がって死ぬ。
コブラに噛まれて唇が腫れる、しかし生きている。
そしてメチャメチャに強いババアがいる…
海外映画にて、漫・画太郎の世界観を見せつけられる…
という「キルビル」以上の衝撃である。
しかし、おそるべきはチャウ・シンチーのパワーよ。
スカシはさほど入れず、「テンポのよさ」という正攻法で強引なギャグを当ててゆき、
そしてベタすぎるか…と思わせる泣かせどころが寓話的に核心を突く。
正月三日目にして2005年度の映画ハードルが上がりまくる傑作を見てしまった。
涙しながら劇場を後に。このままではとても帰れないので二人で飲む。


カンフーハッスルから話題は他の映画に移り、
ジョゼと虎と魚たち」のツマブキくんに共感できるのは
トシを取った証拠なのかな…という話などを。
確かに、中高校生くらいの頃に観ていたら、ツマブキが憎らしく思えたかもしれない。
けどそれは、「青さ」から「若さ」へ移行したと考えることにしたいですね。