19-21 人魚の女体盛り、境界線不明

jitudan2007-12-21

19日
昼、池袋のマルプギャラリーにて永田び〜しゃさんの個展へ。
なつかしの少女コミックのアイコンに、
洒落の効いた確かな毒気が加えられている世界観が変わらぬ刺激。
び〜しゃさんにも会えてよかった。
久々に、ブルボンのひまわり型のチョコビスケットをいただきましたよ。


その後はブックギャラリーポポタムへ。
冬の一日をテーマにした企画展。
セレクト書店に併設されたギャラリースペース。
雨宮ほぐさちゃんから誘われた展示だが、そのほかの作家さんも
グっと来る人がいて、充実。
マンションのパンフレットをコラージュして、その上からマンガを描いた武田眞由美さん、
ベッドに寝るサメの絵とか、かわいくて面白かったなぁ。


店内も静かな雰囲気で、他ではなかなか見つけられなさそうな
カナダのイラストレーターの画集などもあり、
今後、本格的に中を探ってみたい。


ギャラリーを出て目白まで歩いたのだが、
古きラーメン屋そのものの見た目で「スパゲッティの店」
と書いてある店とか、
なぜか古い洋品店では店内にサンタのチューブボトムを着た女性が
立っていたり(マネキンではない)と、
それらの店たちが閑静な住宅地に点在している。


無音で歩く冬の午後に、静かな混沌を見る。
と、なんだかさみしさにあてられるものがあるなぁ。
この反動はトークライブに向かいますね。


その後は目黒に移動。事務所にて打ち合わせ。
それにより来月の展示内容が変わりそうなムードが…
あいしょうに相談してフレキシブルに行こうか。


夜、代々木で丁半コロコロさんのラジオに。
ゲストはノーボトムの古坂さん。
3人での本当に楽しそうなやりとりは、気心が知れる。
という当たり前の言葉を極限まで力強くする。


収録語のウェブ公開のトークに参加させてもらったが、3人が暴走。
音ではまったく伝わらないと思いますが、メチャメチャ楽しかったです!
と、ラジオの仕事を放棄する発言で恐縮です。
http://radical.fmfuji.co.jp/wed/index.html
(「丁半コロコロからのコメントはこちら」のヘッドフォンの
アイコンをクリックするとトークが聴けます)


20日
DVDで「レミーのおいしいレストラン」を。
人間の料理文化にあこがれるネズミがパリのレストランのシェフをすることに…
と、一行で説明すると、言葉のわかるネズミのおとぎ話的な
展開を予想すると思うが、これがまたぜんぜん違う内容で、
独白の多いネズミが自分の想像の中で伝説のシェフを呼び出し、
都合のいい会話をするように見えてしまう展開に、
ちょっとひっかかりながら。


エンディングのシャレたアニメーションもたまらなく、
映像は本当にすごすぎるが、どうもノリきれないままで終了。
監督は100点映画「ミスター・インクレディブル」のブラッド・バード
ピクサー映画、回をおうごとにハードルが高くなるもんなぁ。
ほんと、すごいプレッシャーだよ…と、勝手に感じて観る側にも問題があるか。


21日
イラスト仕事を。
やはり展示の内容が変わりそうだ…
先にチラシを見ている方。
時期こそズレませんが、内容は一旦クリアにしておいてください!

  • 写真

諸星大二郎先生の短編集。
「私家版魚類図譜」と「スノウホワイト」を。改めて天才!
魚類図譜が特によかった。第4尾の「魚の学校」、
栞と紙魚子」シリーズを思わせる日常シュール。いいですねぇ。
そしてこの本で気付きました、諸星先生は「モロホシ」だったのですね。
今まで僕は先生を「モロボシ」と呼んでおりました。すみません!
と、魚類図譜で己の「釣りバカ日誌」的な間違いに気付く。