2-7 暑さ寒さも終末まで

jitudan2008-06-07

おおっと、一週間もご無沙汰していた。

2日
「AR」の原稿とネタ作りを。
合間にDVDにて「街のあかり」を。久々のアキ・カウリスマキ映画。

警備員をやりながら鬱屈としている主人公、コイスティネンは
ひどく無口な男。
それでいてたまに口を開けば「いつか会社を作って見返してやる」
という調子で、周りから浮いている。
そんな主人公の与太を、街のソーセージ売りの女性だけは
タバコを片手に静かに聞いている。
それは商売上の愛想ではなく、どこかしらやさしさのあるものだった。

しかし、女性の気持ちとは裏腹に、主人公はある日カフェに現れた
どこか怪しげなに女にひかれてゆくのだった…

喋りだけ聞いていると朴訥、というよりは偏屈の域に達する
主人公の立ち振る舞いに好みは分かれると思うが、
犬を助けるために酒場で男に殴られ(ベタだけどそれがいいのよ)、
だまされたとわかっていても女をかばうこの男の姿勢がジワジワと
身にしみる。

じっくりと丁寧な描写で不器用さを見せてゆく演出が実に心地よい。
オフ・ビートとはこのことか。
ソーセージが一本一本、カジノのルーレットのように仕切られて
焼かれてゆく焼き機と、マグカップの底のザラザラしたところで
ナイフを研ぐなど、色々忘れられない絵も多かった。

そしてラストシーンも実にいい。
盛り上がる愛情ではなく、ただ距離がつまる。
それを見せるのがどんなに難しいことか。熟練の技だなぁ。


3日
事務所にてネタ見せ。


4日
夜、事務所にてネタ合わせ。元メロンソーダの松本に会う。
聞けば12日に浜口順子ちゃんと落語の会をやるとのこと。
面白い取り合わせじゃないか。
久々に会ったが、変わっていないな。


5日
昼、MOTTにて山田さんとディスプレイの打ち合わせを。
いい形に決まりそうでテンションも上がる。


その後、事務所にて打ち合わせ。思わぬところで仕事が重ねて決まる。
これは行くしかねえぜ!

そのまま新宿に移動して高倉一般さんとロフトのサイトウさんと
7月のイベントの打ち合わせ。

なんだかこの日は忙しかったので酒を飲みにスーパーログハウスへ。
ログのマイサン(750ライダー的表現)をサカナに
清酒タクシードライバー」を。
ログのサンは地蔵顔というか、ありがたみのある顔だ。


6日
イラスト仕事を。
ログさんから借りた「チンプイ」が面白すぎる!

夜はふたたび代田橋のカフェ「chubby」に。

7日
昼、Yくんに誘われて青山の講習会に参加。
ありがたいお話を聞きつつも、
自分とはまだ離れた世界に格差も感じる。
ほんと、お話に今の若い世代の社会貢献のなさというくだりが
あったが、俺、全部当てはまるわー。

その後は周辺のギャラリーを回って「山田の書きもの展」のDMを配る。反応も上々。すでに他の作家さんが置いていたギャラリーには
追加を頼まれる。これは盛り上がる!
帰宅後、今はこれからイラスト仕事を。
トンデモ本大賞、行けなかった…。無念です!

  • 写真

chubbyにて。ここのピクルスは妙に中華風味なところが美味く、ビールがすすみまして・・・