8-9 護摩の煙が目にしみて〜ソワカちゃんイベントと「スカイ・クロ

jitudan2008-08-10

8日
新宿BRATZにてKOCの予選に。
結果は芳しくはなく、何を言っても見苦しくなるのだが、
「実弾生活」でいいもの見せますのでそれまで精進します!

その後、FEWMANYそばのヒューマンハーバーにて
「いってん武」の打ち上げに参加。
久々の作家さん、そして気になっていた方にも会えてよかった。


9日
新宿ロフトプラスワンへ。
イベント「護法少女ソワカちゃん 電奇梵唄会(でんきぼんばいえ)」
に司会として参加。


ウェブで作品を見ていて、
リアクション担当者として新鮮な反応を…ということで途中で
止めておいたのだが、そういう理由云々よりも「大画面で観たい!」
という欲も出ていたのだった。


しかし、プラスワンの大画面&スピーカーで見ると、
あらためてそのネタのギッシリとした詰まり具合と、耳に残る楽曲。
キャラクターの心地よいユルさなどがたまらない。
すっかりお客目線で楽しんでしまった。
というのはロフトのいつものイベント通りなのだが、
今回は上映中のトークがなかったもので、特にということですね。


本当、楽しませていただきました。
そして新作の12話、本当に早く観たい!


その後は打ち上げに参加し、
20時半くらいから新宿バルト9で「スカイ・クロラ」を。
押井守監督の新作である。


遺伝子の操作か何かで永遠にトシをとらなくなった子供たちが
戦争代理企業に所属し、仕事として戦闘機に乗り、
毎日空中戦をしている世界で、
新しく配属されたパイロット、函南ユウイチは何を見てゆくのか…というストーリー。


いや、実に面白かった。


自分はいつから存在しているのか。
撃たれて死なない限りはトシも取らないという存在など、
それは果たしてヒトなのか。
それらがわからなくなってくるから、
やがてわたしたちは明確に死にたくなってくるのです…という、
本当、やがて出口のなくなる状況と心境を、
たっぷりと時間を使って段階を踏み、わからせてくれるという、
地獄のようなお話でした。
どこか「ブレードランナー」におけるレプリカント側の視点で
描かれた映画と言いましょうか。
「完全版」のナレーションを思わせるシーンもあったなぁ。


売りである空中戦も確かによかったが、
どうでもよさそうにボーリングをやるシーンや、
バイクを停めた時にタンクに入った燃料が「タッポン」と
音を出すところなど、先日観た「ポニョ」とは違う方向性で「いい絵」を味わった。
あと、菊地凛子さんが声をあてた、草薙スイトの眼ね。


しかし、その草薙スイト、
トシを取らない子供であることの業を背負いつつ、
子供までを生むという決断をしながら、
誰よりも死にたがっているというのはおそろしすぎる。
それを「彼女は破綻している」とセリフで説明するのが押井流…
といいましょうか。
いやいや、「殺されない限り永遠に生き続ける子供が戦争をしている」
という元の設定、考えすぎるとこちらが狂う。
深追いはやめて、その破綻を受け入れよう。

  • 写真

ソワカちゃん」会場にて。
コスプレの方も情熱的である。
いい解釈が入っているなぁ。