23−24 言葉より先に漫符

jitudan2008-08-24

23日
ロフトプラスワンにてアリコンさんの映画イベント
「バカデミー賞vol.3」に。
ロフトで客席からイベントを見るのも久しぶりだったが、
あらためて壇上の人の頭で字幕が隠れるなど、
自分に当てはめると青くなる。
アリコンさんのマメさが出ていたイベントは、
豪華なゲスト陣と共に過ぎていった。空耳映画、自分も探してみよう。


24日
昼、青山ブックセンターにて書籍「トンデモマンガの世界」のイベント。
唐沢俊一さんと新田五郎さんのトークショーに。
古今東西の「ぶっとび」「トンデモ」漫画を紹介する本だが、まだ未見。
最初にお二人のトークショーを楽しむ。


面白漫画倶楽部でも過去に特集されていたが、バクチ漫画、
特に麻雀漫画の強引な世界観というのはやはりクセになる。
「ジャンロック」、笑ったなぁ。
あと「ファミコン探偵団」ね。
アレは「漫画倶楽部」でも大特集していただきたい!


唐沢さんが紹介された「死後裁きにあう」系のカンバンキリスト教
小冊子に衝撃。小学校の頃、学校の近くでウロウロしていた白人に
もらった物と同じだった。
しかし、あのカンバン系キリスト教
他の宗教へのディスりっぷりがすごく、
偶像崇拝を禁じるのは教義として理解はできるのだが、
その小冊子の中でもこれでもかと他の宗教をこきおろす。


思い出したが、何年か前に雑誌の取材で恐山に行ったとき、
恐山の入り口の近くに乗り込んであのカンバンを立て、
横付けしたワゴンのボンネットに取り付けられたスピーカーから
「神を、信じなサイ。偶像崇拝は、地獄にオチル…」
と、一本調子の音声を延々と流していた。
そこに恐れを感じたわ。


本はトークショー後に即購入。ミーハーにサインをいただく。
新田さんのクマの絵はかわいいなぁ。


帰宅後はDVDで「ノー・カントリー」を。コーエン兄弟の新作。
1980年代。ギャングが殺しあった後の麻薬の取引現場にて、
偶然に大金を発見したベトナム帰還兵のタフガイが金を持ち帰るが、
そこに組織からおそるべき殺し屋がやってきて…というストーリー。


いやいや、これはいくらなんでもざっくりしすぎか。
主人公はタフガイの身柄を保護するために動く
保安官(トミー・リー・ジョーンズ)だが、
予備知識なく観たこともあり、その静謐さにやられてしまう。


圧縮酸素ボンベを持ってヌラリと現れ、
人に無理問答をしかけながら殺したり殺さなかったり…という
ハビエル・バルデム演じた殺し屋の造形がとにかく最高。


暴力は元々理不尽なものだが、
「自分の中でだけ、確実に筋を通している結果にある暴力」
というのは、行動に柱があるだけに余計に恐ろしさがある。
ガソリンスタンドで店主の言葉尻を取るシーンに爆笑しつつ、
確実に背中にイヤな汗をかいた。
いやー、いいもの観ました。


−写真
これからじっくりと読ませていただきます。楽しみ!
オリンピック特需の「ブラックサンダー」は
バーボンとの相性がすこぶるいい。