11-16(thu-tue) ラブワゴンとトレーラーハウス

jitudan2005-08-17

11日
四谷でナレーション収録。

DVDで「霧と砂の家」を。
夫に去られ、税金を滞納しつつ家に引きこもる女、
おそらくは共産圏から亡命してきた男。
このふたりが一軒の家の権利を巡ってかなしく争ってゆく…


いや、ジェニファー・コネリーの不幸美人ぶりがたまらない。
モーテルから追い出され、車の中で寝泊りし、
夜中のダイナーで釈然としない顔でコーヒーをすする。
それでいてあのルックスと体である。
至上のもてあましている感、といおうか、
あれこそが官能なのかもしれない。
そりゃ男もひっかかるわ。


中学校の頃観た「ロケッティア」での彼女から実に十数年。
興奮はまだ続くよ。


12日
代官山にて打ち合わせ。
秋は「実弾プレミアム」だが、冬も相当にアツい企画が
できた。ある意味ライブよりもプレッシャーだな。


13日
NHKに収録へ。
途中、公園通りで渋谷のゲイパレードを眺めつつ。
ああいう集まりはいいものだとは思うが、
「私はゲイの自民党員です」
「韓流ゲイ」
「いいオンナ募集」と、よくわからないプラカードもあったりした。
ひじょうに大まかに言えば「気持ち悪がらないでくれ」
という主張があると思うが、一部のアピールの方向性は
芸人の「絶対押すなよ!」に通じるものがあるな…
と思うのはうがちすぎだろうか。


14日
劇場版鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」を。
楽しみにしていた分だけに…ということは
この際置いておいて、
普通に見たとしてもずいぶんと
「取りこぼしている」印象を受けた。


オープニングへのなんとも言えないヌルい入り、
ロイ・マスタングの使い方と再登場の流れ、
パラレルワールドたる「現実世界」での立ち回り、
なによりCGのトゥーンシェイドでペタペタと動くあの鎧…


「食べる怪物」グラトニーと人造人間のバトルと、
爆撃機の中でオンナと切り結ぶ姿こそ「オッ」とは
なったものの、それも軽い。
お話云々を語るよりも、アクションの気持ちよさが
あまりない作り…というのは、それだけで点数が辛くなる。
もったいない映画だった。


帰りがけ、「ティム・バートンのコープスブライド
のポスターを見る。大興奮。


15日
お盆・終戦記念日ということだが、
曜日感覚のない日々である。
人に電話をかけるまでそれに気づかなかった。
あわてての黙祷。


歯が鈍く痛むので歯医者に行ったら
「奥歯を2本抜きましょう」と言われる。
目を見開いたところに「親知らずなので大丈夫です」
と倒置法で驚かされる。


16日
ネタ見せに。今回の事務所のライブでは合同コント
での参加ということになり、ファミレスで急遽会議を。
結果的に早く終わったので、帰宅後、ネタを書きつつ
DVDで「バッドサンタ」「パニッシャー」を。


酒びたりで椅子に座ったまま小便をし、
デパートの試着室でケツから一発をかますビリー・ボブ・ソーントン
大変にロクデナシだが、なぜか格好よく見えるのは、やはり彼の人間力
下品さに笑い、ちょいと泣ける「バッドサンタ」は安心の一品。


いくら鍛えたとて、線(顔)の細さが残るトム・ジェーンが
あの「私刑執行人」パニッシャーか…と、邦訳コミックスを読んで
髭の後も青々とした「話のわからないマッチョ像」を浮かべていた僕だが、
これがなかなかいい感じである。
ストーリーはどうこうというより、
私刑=制裁のやりすぎの面白さをガンガン見せてほしい作品なだけに、
ギター弾きの殺し屋が出てきたあたりから面白さがます後半は大変結構。


悪役を演じたジョン・トラボルタの見せ所がまったくなく、
むしろかわいそうに見えるのだが、
そこが「パニッシャー」の面白どころである。
前半は悪党の手ひどい行為、後半は悪党に対するパニッシャーのもっと手ひどい行為、
という黄金パターンでずっと作ってほしいものだ。

  • 写真

このチャリ、ちょっとほしいな。