25-29 赤ひげ薬剤師

jitudan2006-01-29

25日
昼、アクションリプレイの企画で
香港の旅をまとめる座談会を。
のどはいまだ治らず、
寝起きドッキリかダースベーダー
といった声しか出ない身で
座談会というのも気が引けたが、内容はしっかりと。


その後、X-GUNのさがねさんに呼ばれ、
銀座博品館劇場で芝居「LDK」を。
リーダーこと渡辺正之さんとインリンが20分間ほど
SMプレイをするネタがあったが、
妙にゆったりした空気の中で行われるこの行為が、
際立ったカオスさを放ち、一周回って印象に残った。


ああ、病院にいかなければなぁ。


26日
薬を飲んだら声がだいぶよくなった。
ご心配をおかけしました。
それでも、高い音を出すとかすれることがわかり、
普段の会話でも、
俺はけっこう幅広く音を出していたのだな…と実感。


そんなことを話していると相方のよしきが
「成田はけっこう『ヒャー』とか言うからね」と一言。
会話に悲鳴を織り交ぜていたことも同時にわかる。


帰宅後、DVDで「ライフ・アクアティック」を。
昔、ブイブイいわせた海洋学者兼、記録映画監督の
ズィスーは、新作の評判が悪く、資金繰りに苦しんでいる。
そこに息子と名乗る男が現れて…
と、さわりだけしか書かないのは、
あらすじが説明しずらいからか。


映画を撮るために海に出て、取材の記者をコマそうとし、
親子の交流を果たしつつ、海賊とひと悶着おこす…
オフ・ビートな笑いとリアルな感情表現が交互に迫る。


ビル・マーレー演じるズィスーの
泰然とした自己中心さが可笑しく、
ほかの役者陣もたまらない。
忠実な男のホモくささをかもし出す
ウィレム・デフォーもよかった。
あと、ギター弾きの黒人もよかった。
ほんと、役者がみんなよかった。


監督は「天才マックスの世界
「ロイヤル・テネンバウムス」のウェス・アンダーソン
ときにムッとくるほど、
「この人はセンスをかたまりだな」と思わせてくれるよ。


27日
ネタ見せ。
マネージャーからいろいろと話を。
春からはライブも一層面白い展開になりそうだ。


終了後、ひさびさに後輩とメシ。
大戸屋」の生野菜はときにムレたにおいがする…という
自説が、メロンソーダの林本が頼んだ生野菜によって
より堅固なものとなった。
僕はあそこでメシを食うときは炒め物しか食べませんぜ。


28日
お笑いのライブスタッフにコントライブに呼ばれ、駒場東大前へ。
東大構内にある劇場…という珍しさも手伝い、
せっかくの機会とばかりに
狭き門にくぐってキャンパス散策を楽しんだ。
いや、道に迷っただけなのだが。


内容は、「なにかが起こりそうで起こらない会話劇」で、
これはコントなのだろうか…と考えるが、
アフタヌーンなどで読むことのできる日常ボンヤリマンガ
を生身で演じる試みなのか…と読みを深くして鑑賞。


終わってみれば受付でマンガが売っている。
おお、やはりそういう狙いだったのか。新しいなぁ。


29日
イラスト仕事を。やっと一段落。
なかなかプレッシャーがかかる案件で、
自分のフィールドではない感じのものを
ジワジワとやっていただけに、
区切りがついたことが実にうれしい。


この後は思い切り自分の分野だ…とばかりに
アパレル展示会「フロンティア」のイラストを。
何の制限もなくオバケの絵がかける開放感よ。
BGMは中山千夏の「妖怪にご用心」。
この歌、今聴いても相当イイですよ。


とかくこの世は妖怪だらけで、
テレビの中やら手持ちのお菓子やらが
妖怪になってるかもしれないよ…という内容なのだが、
「かわいい女の子にラブレターを出したりしたら、
ヒュードロンするかもしれないよ〜」というくだりは、
単に嫌われて逃げられただけじゃねえのか…とも読めて深みを感じる。


あと、余談ですが、ガチガチの大野雄二サウンド
泣かせてくれる「スペースコブラ」の歌は、
ルパンのそれよりもかっこいいのではなかろうか…
と最近思いますが、どうでしょうか。

  • 写真

のどに効く薬。甘みが印象的。
ほんとに効いたので、「良薬口に苦し」の説が揺らいだ。