21-23 ワックス代わりに油粘土

jitudan2006-03-24

21日
夜、「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」を。
細かい笑いどころにニヤリとされられ、
伏線の回収の仕方をこれでもかというくらい丁寧に
見せてくれるストーリーの隙のなさ。


実に面白かったのだが、今回のストーリー、
根っこを言うと、発明家ウォレスが
さほど活躍できない作りになっているために、
「オッサン一人と犬一匹のコンビアクション」
という醍醐味はあまり味わえないのが、
贅沢なのはわかっているが、物足りない。


あの作りこみ方だ、簡単に「続編を待つ!」とは
言えないところもあるので、
過去の作品を見直すとしよう。

一度いいものを見てしまうと、
止まらなくなるのがクレイアニメですね。


ということで、その後レンタル屋に寄り、
DVDでクレイアニメ
「ハーヴィー・クランペット」を。
http://www.bigtimeweb.jp/catalog/detail_harvie.html
脳に障害を持ち、怪我をして頭に鉄板を埋め、
落雷のショックで人間磁石になるという
オッサンの一生を見せる20分ほどの作品。


「デフォルメされた障害者」という、
言葉にするのもアブない姿を描きながらも、
灰色の粘土とクリクリの人形眼球を使った
クレイアニメーションという表現技法が、
幸薄いハーヴィーの人生を淡々と語るナレーション、
そして合間合間にはさまれる
「聖書の著者の常識は”地球は平ら“」
をはじめとするクールな「事実」が、
「明るい諦観」という新機軸を見せてくれる。


アカデミー賞受賞もうなずける、いい作品だった。
過去の短編も3つ収録されていて、
どれも「ハーヴィー」の元となった、
傍目に不幸な人の一生をナレーションで語るという内容だが、
その中での一本「ブラザー」は最高だった。
逆に本編よりよかったくらいで、エンドレスで見てしまった。


22日
新宿で出版関係の誕生会に参加。
何故かナポリタンの味がする牛筋煮込みが
どういうことだか美味く感じる居酒屋で痛飲。


23日
「プレミアム2」のアニメ素材と
ドコモの原稿を書きつつ、DVDで「ブレイド3」を。
ストーリーというよりは、どれだけ面白い動きを
見せてくれるか…というのが見所の作品だけに、
そのような面白どころが、
ワイヤーのついたナイフをムチのように扱うオープニング
に勝てる素材が最後までなかった…というのは無念。
刀を出し惜しみした、というのも敗因だったのだろうか。


  • 写真

思い出したように、香港で見つけた木製のアンパンマン
後ろには「cやなせ」と、
ハンパな表記があるのもポイントが高い。