29-40 サヨナラだけが日映か

jitudan2006-05-30

29日
朝に帰宅。そのまま寝ていたら午後3時…
という、毎度ながらこうして帰ってきたときは
さみしくなってしまい、一息つくというよりは気が抜ける。


アイスを買いに近くのスーパーまで歩いていると、
途中の上り坂でベビーカーを押していた
母親が息切れをおこし、しばらくハァハァしたかと思えば
やおらタバコに火をつけ、くわえタバコになると
急にテンションが上がり、
一気にベビーカーを押して去っていった。


その昔、「ろくでなしブルース」で読んだ
「ニコチンパワー」を使う人間を実際に見たわけだが、
人間機関車となってベビーカーを押す母親は頼もしく、
文字通りのロクデナシでもあった。


家に帰ると「月刊ライトニング」が届いていた。
そう、毎月月末に発売される
オトナのファッション&アイテム誌である本誌に、
今月号から1ページのデジタルモノコラム「銀河統一」を
連載させていただくことになりました。


「バリオク!」で落札されたキャラクター「織田ロボ長」
をタイトルキャラクターとし、
僕が気になったデジタルトイを語ってゆく
コラムとなっておりますので、
チェックのほどをよろしくお願いします!
最終ページに載っておりますので、
目立つ感じでありがたいです。


その後は事務所のネタ見せ用のネタを直すが、思いつくのは
「『実弾生活』でこんな設定はどうだろうか…」
というものばかりで、早くも次回への熱が上がる。


30日
事務所にてネタ見せ。
改めてこれからはホリプロライブへの緊張感を
持たなければ…という内容。
「実弾」の規模を大きくするためにもがんばりますよ。


帰りの電車を待っていると、
キオスクで今村昌平さんの訃報を見て大声が出る。


日本映画学校の入学試験で、
監督の作品を一本も見ていない不勉強な身でありながらも、
面接で地元の北海道話をしていたら、
ニヤリと笑って聴いてくださった姿を思い出す。


その後、上京して監督の作品を授業で、ビデオで見て、
インタビュー後にセットをぶっこわす「人間蒸発」。
「俺の下北」で風呂に入って思わずもれる一言
「俺のスゥモキタ」など、
人間の顔に刻まれたシワの魅力と、
「リアルな音の面白さ」を知ることができた。


日本映画学校がなければ
相方のよしきにも会えず、今の僕はない。


物事は全てが繋がっているから、
こんな言葉は意味ありげに感じるだけで
まったく当たり前の話なのだが、
しかし、自分の人生に確実にクサビを打ってくれた
存在が消えてしまったとなれば、考えずにはいられない。


監督のご冥福をお祈りいたします。


・写真
今月号の「ライトニング」です。