7-8 ゲド戦記のゴロウ・ミヤザキさんは

jitudan2006-08-09

笑点の楽太郎さんに似てますね。


ということで、ゲド戦記をやっと見たので
感想などを載せました。次は「カーズ」いきてえ!


7日
原稿で昼を過ごす。
kazmyさんのライブのために外苑前まで行くが、
地図を忘れて右往左往している頃に事務所から連絡が入り、
新宿へ書類を取りにゆくことに。
ライブ会場に入れていれば、書類を受け取ることなく、
明日のネタ見せはなかった…という、
タイミングがいいんだか悪いんだかわからない展開に、
申し訳ない思いがこみあげつつ原宿まで歩く。


8日
昼、渋谷にてネタ見せ。
待合室にはエアコンがなく、本日の涼しさに助けられながら。


その後、新宿に出て、ジャンボ仲根と合流し、
いよいよ「ゲド戦記」を。


実は先に観ていたよしきから「相当にスベっている」
という感想を聞き、マイミクの方々の感想を見ても
ただならぬムードを感じており、
「ゴロウさん、アンタ、やっちまったのかい?」
と、緊迫の空気で臨んだが、臨んだが…


なるほど、スベっている。
というよりは、こちらが足元をすくわれる映画だった。


アクションの少なさ、皆無の合戦シーン、
悪人が痛い目に遭わない作り
(魔女の手先となる兵隊はおろか、
村のイジワルな女二人が泥一つ引っ掛かけられない)、
そして勇ましさを感じさせない竜…


本来の均衡が崩れかけている世界で、
旅を続ける大賢人が遭遇する、世界を左右しかねる事件、
そして「ゲド戦記」というタイトルと
内容がかみ合っていないのだ。


しかし、魔術の根源理論を説く賢者のゆったりした旅に、
過去の因縁がからむさまがオフビートに展開し、
孤城で妙にリアルな人質の取り方をする敵と
カタをつける…という映画としては、
はっきりと面白味を感じることができるのだ。


本当、魔女が人質をとってからの10分間は
うしおととら」の藤田和日郎先生が描くような、
露出しすぎの怨念を放つキャラクターが
一切の派手さもなくゆったりと動く…という
ギャップの笑いを存分に提供してくれる。


それでも、僕はファンタジーには
どこかスケールの大きさを求めてしまう。
だって「戦記」ですよ。


同じくファンタジー小説が原作の
ハウルの動く城」を見てもそう思ったが、
異世界の戦を描きながらも、人を殺すことに
ためらいがあるような描写を観るとやきもきしてしまう。


実写の「ロード・オブ・ザ・リング」でも、
身の丈3メートルの鬼にこん棒で殴られ、
竜に体を掴まれてブン投げられるという
一兵卒のかなしみとヤケクソの戦いぶりを見せてくれるのだ。


絵で勝負のアニメならばそのあたりの
面白い動きはもっと見せてくれてもいいのでは…
と思ってしまう。


誤解を恐れずに言うならば、この作品は
ミニシアター系のヨーロッパ映画
それもロードムービーのような
雰囲気で観るのが本来の見方なのだろう。


ゆえに、問題は「ジブリ映画で夏の目玉!」
というハードルで観るこちら側の感覚ということで、
今からこの作品を観る方は、
ロードムービーを一本見ていただくか、
諸星大二郎先生のなるべくオフビートな
短編をひとつ読んでいただいてから、
そういったムードで劇場に向かわれることをオススメします。


圧倒的におとなしい。これがこの作品の感想です。
ゴロウさん、アナタ優しすぎるぜ…

  • 写真

立体物欲はなくなったはずだが、吸い寄せられるように
「スピリチュアルワールド アフリカ仮面シリーズ」を購入。
なんたる魅力!マグネットに改造してボードに貼ります。
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全9種類とシークレット…誰か、共に集めましょう!