7-8 ヒミコさんとタケルくん

jitudan2007-11-08

[報告]ウェブサイトが見れなくなっております


ウェブサイトのドメイン更新をし損ねて、ただいまウェブサイトとメールが見れない状態になっております。
転居の際に連絡先を変更していなかったのが原因か…

ということで、ちょっとウェブサイトが見れないですが、来週までには直しますのでご心配なく!ブログはもちろん生きております。



7日
イラスト仕事を。
家に閉じこもっているのもストレスがたまるので、
晩飯の買出しはちょっと遠くのスーパーに出かけてみるのだが、
そういう時に限っていつも飲んでいるビールがやたらと安く売られて
いるもので、誘惑を振りほどくのにまた余計にエネルギーを使うのだった。


8日
今週の土曜日に三重県で学園祭があるとのことで、
夕方、事務所にチケットを取りに行き、そのまま曙橋のギャラリー
「ゑいじう」にて川窪美里さんの個展を。
布をスチロールパネルにはめ込んで絵を作ってゆく
「キメコミ」という作風で、確かな手間と同時に、
押し付けがましさを感じさせない柔らかな質感が実に魅力的だった。


そのままMOTTギャラリーにも寄る。
タイミングよく菊池さんが来られていたのでロビーで話し込む。
けっこうタイミングよく会えますねぇ。
大半は昔の「スーパーマリオクラブ」の話。
現代美術を展示している最中には似つかわしくなかったが、
オーナーのあいしょう発信で相当盛り上がっていたからいいか。


時間をつぶさせてもらったところで東中野に移動。
ポレポレ東中野のレイトショーで「ヒミコさん」を。


時は1982年、石川県にある沈んだ街。
野球少年がセックスについての妄想を膨らませつつも
ダラリと過ごしている中、一人の女性が街に帰ってきた。
彼女が持っている秘密とは…


いや、実に面白かった。
河原で元シャブ中の野球選手のしょうもないセックス話に
校歌斉唱で反発する主人公。
その母親の主治医との会話もまた常に危なっかしく、
ユルユルとしたやりとりの中で突発的に挟まれる
腰の入ったパンチなど、「殴る事」がスイッチとなるメリハリのたまらなさ。
オフビートを極めた描写の数々に爆笑。


そして、謎のヒロインのヒミコさんを演じた宮川ひろみさん、
細く通った鼻筋と肉感的な体が最高に色っぽく、目が離せない。
蓄膿症の野球少年を演じた酒徳ごうわく監督は、
正直、演者として嫉妬してしまうほどの味わい演技を魅せてくれた。


途中、やたらと観念的なシーンがはさまれ、音楽が一気に盛り上がり、
「あれ、このまま映画終わるんじゃねえのか…アレ…?」
との怖さを感じさせながらの後半の展開もいい。
ずっと前の「劇場版・夏のエヴァ」で味わった感覚である。


大いなる陰謀と等身大の青春。これらが合わさり、化学反応を起こしたとしても、
少年のボンクラした生活にはさしたる変化はない。
変わらないから、あるかないかわからない可能性を追える。
それこそが青春の価値だ。


見る人は選ぶと思いますが、僕は強くオススメします。


*そう、「韓国まんがまつり」でおなじみの
かに三匹さんとバッドガイナベさんもエキストラ出演されていた。うらやましい!

  • 写真

最近の携帯の待ちうけ画面は諸星先生で。
全編が恐ろしい「暗黒神話」だが、このコマだけはおおいに笑った。