4-6ニトロスーパーソニック。そのカオス理論

jitudan2007-11-06

4日
昼、麻布十番のギャラリーハイキョ(high-kyo)にて
富田恵子さんの個展を。
麻布十番から徒歩8分。ポツンと建ったカフェに併設されたギャラリーというのも実にいいムードだが、ノイジーかつ静謐な銅版画の数々。
これがまた、とてつもなくいい。


ほのかな明かりの壁にポンと立てかけられた馬の絵など、
銅版画のガリガリとした質感をこれでもかと味わわせてくれる。
普段ペッタリと色を塗っている自分にはカケラも存在しないもので、
たまらなかったですね。
削られて現れる闇、か。すごいなぁ。


11日までということで、オススメです!
http://www.high-kyo.com/gallery.html


その後は品川に移動。ニトロスーパーソニック2007(NSS)に。
ワタナベカズヒロさん(そして初参加のスロウバウンドがアツすぎた!)のライブアクト、たっぷりと楽しませていただきました。
マカロニウエスタン調の歌は聴くほどにアニメを作りたくなる。
ワタナベさんのそのときのコスチュームが、往年の小林旭的というのもいい。
もう大興奮の3時間。俺もあの光る棒、振りたかったなぁ。
と、いとうかなこさん、見るたびにキュートさが増しますね。
エネルギッシュな歌とのギャップが最高です!


その後はマイミクのYU-KIさんらと飲み。
スロウバウンドのみなさんも来られて、音楽話をたっぷり聞かせてもらいました。
音楽を聴いたあとにトーク、というのは番組的でいいですね。


5-6日
イラスト仕事を。お知らせはもうすぐできそうです!
一段落してDVD。「バタフライ・エフェクト」を。


子供の頃から突発的に記憶喪失になる主人公が、20歳にして
自分の過去にアクセスする特殊能力に気づく。


要所要所で記憶が飛んでしまったがためにモヤモヤした生活を
送っていることと、「昔の事を教えてよ」と軽く聞いてしまったがために、幼馴染のトラウマをこじあけ、自殺させてしまうという、
自分の不用意な発言で人の人生に悪影響を及ぼしてしまったことに
ショックを受け、過去を改ざんするべく行動を開始するが…というストーリー。


7歳の頃に近所のオヤジに児童ポルノの洗礼。
中学生の時のイタズラでは爆破テロ。
幼馴染とキスをしたらそいつの兄貴から自分の犬を焼き殺される…と、尋常ではないほどのエグい過去に引き込まれ、改ざんした過去の因果がまた今の生活の重しになる…という負のスパイラルが発生し、
胸はドキドキ、胃はムカムカする映画なのだが、
そこを乗り越えて「みんなが幸せになるような一点突破」につながってゆく展開はおおいに魅せてくれる。


人が生きてゆく中での「ああしておけばよかった」との思いを、
それこそ思う存分に試させてくれるというのは貴重だ。
赤福御福餅の方々もこの映画を見てほしい。
改ざんするのは日付ラベルではなく、会社の構造そのものだということに気づくはずだ。
と、この話題は賞味期限が切れているか。


  • 写真2

品川の駅でワタナベさんと。
12月はスロウバウンドのワンマンライブとのこと。今から楽しみすぎるぜ!