台湾展示、被害レポートです

jitudan2008-07-11

8日は夜に中抜けをして永尾さんと共に永康街に行き、
そこで個展をされている台湾で有名な日本人である青木由香さんの
個展に行きました。いい空間でいい作品を見れて楽しかったです。
そして台湾で一番、魯肉飯のうまいと言われるお店に行って魯肉飯を食べました。
期待を上回るうまさで感動しました・・・と、ざっくり書きすぎて恐縮ですが、
と、夜は圧倒的に暇な身でありながら、ウェブにアクセスできずに
こうしてダイジェスト的な日記になったのには理由がある。


実は、会場に置いていたカバンとノートPCを盗まれてしまいました。チクショー!



9日のことだった。
この日は額装作品が2点売れ、非常にテンションが上がっていた。
「折り返しも過ぎたところだし、ホテルに戻ったらガツっと飲むか・・・」
などと考えながらすごしていた夜。会場には僕一人だったが、
ノートPCを机の上に置いてトイレに行った(このようなことは何度かあった。この時点で気が抜けていたということか…)。
戻ってくるとPCがない。
物を盗まれたことがこれまでの人生でなかったので、
ほんと、漫画的表現の点線が頭に浮かんでくることを知る。


やられたことに気づき、ひとしきり悪態も出るのだが、その後にどうすればいいのかがわからない。
「警備員を呼ぼう」と思っても、中国語はもちろん、こうしたとっさのときにはどんな言葉も出てこない。
「まず永尾さんに連絡だ」と、1FのPCショップのコーナーに行き、ソニーのブースで電話を借りる。
こういうときに日本の企業につい入ってしまうのが同朋意識というものか。
しかし、あちらのソニーの人たちは中国語しか話せず、
ジェスチャー半分引ったくり半分といった調子で受話器を取り、永尾さんにかける。
幸い、一発でつながり、その後のことを話し、
永尾さんの奥さんから警備員に電話をしてくれることに。


そこから警備員室に案内され(それまでにもいろいろあるのですが、トークライブで話しますぜ)、
防犯カメラを見ながら犯人の確認を。
物販ブースの上からカメラが入っており、横縞のTシャツを着たメガネの中年男が
スルっとカバンとPCを持ってゆく姿がしっかり映っている。
指で犯人を指し示す。警備員から「OK」のサイン。
次に、PCが無くなってうろたえている僕の姿。
「これはあなたか?」の警備員。「OK」の僕。
次に、別角度のカメラからPCがなくなってうろたえている僕の姿。
後ろのカメラからうろたえている僕の姿など、うろたえる僕の姿が何度も流れ、
それをいちいち確認される珍プレー的な屈辱も味わう。


結局、この日は確認までということで届出などは後日となり、ホテルに戻る。


物販の売り上げは別の場所に。パスポートなどは持ち歩いていたために
壊滅的なダメージというわけではないが、バッグにはIPODなども入っていた。無念。


先日の日記で慣れたころが怖い・・・などと書いていたが、
ここで海外の洗礼を受けてしまったとは、話ができすぎているじゃないか。
そして今頃ネットカフェで日本語の打ち方をマスターするというタイミング。
と、まずはご報告までということで、あと3日、これからもレポートは続けます!


‐写真
次の日、警備員のおじさんが監視カメラの映像をDVDに焼いて渡してくれた(どんな文化だ)。
泥棒はアダプターまでは持っていけなかったようで、
早速永尾さんが張り紙を作成。「忘れ物だぞ」という意味の文章を書き、
普段は「実弾生活」のアニメを流しているテレビで監視カメラの映像を流す。
皮肉にも集客数が増えました。引きがある映像だな・・・