5.30-6.3 チャーハン、眠りから覚めて

30日
下北空間リバティにて、小林きな子ちゃん出演のコントライブを。
「実弾」以外のコントは初めてということで、緊張の中で・・・
と言ってはいたが、さすがの存在感を見て、こちらも勝手に鼻が高くなる。
どこも見ていない目とか、「実弾」でもやってほしい
ムーブも見つけることができてよかったよかった。

会場に会ったジャンボ仲根とそのままメシへ。
実に5年ぶりくらいに自発的な焼き肉を食べてみたが、
やはり後悔した。どうも腹の具合が悪くなるんだよなぁ。


31日
昼は渋谷にて買い物などを。
ゲリラ豪雨に負けてギャラリー周りなどは出来ず、
バス停の近場を歩いて過ごす。
ビームスの近くの服屋さんに、
新日本プロレスの中邑選手のドローイング作品が飾ってあった。
正直に、原画よりもTシャツにプリントされた商品のほうが
魅力的に見えるというのは、良くも悪くも・・・
いや、いいことですよ。売れるということなんだから。

夜はあいしょうが家に。
学生時代はチャーハンに定評があった・・・という話が盛り上がり、
中華鍋を導入し、ほぼ10年ぶりにチャーハンを作る。
本当、映画学校の頃は毎日のように作っていた。
卵と塩だけのチャーハンを、なぜ皆うまいうまいと言って
食べていたのか。あの頃は油に飢えており、
かつ「一人暮らしで料理」というシチュエーションそのものにもあこがれていたのだ。
僕も漫画「大東京ビンボー生活マニュアル」が愛読書だった。
まさか30過ぎてあれ以上のビンボー生活になるとはあの時は思っていなかった。
まぁ、あの主人公は有り余る時間を豊かに使って過ごしていたので、
僕もあの域にまでいければよしとしようか(あれはほぼ仙人だが)。

ともあれ、チャーハンは非常にウケて、あの頃のカンを取り戻す。
しばらくは炒めて過ごそう。


6月1日
笹塚ファクトリーにて劇団コム「エンジェル並木」を。
脱サラのサラリーマンが芸人になるが、
今一つやる気がなく、それを皆でなんとか・・・というお話。

非常に自己啓発的でありながら、
主人公であるエンジェル並木自体の能力には
まったく進歩が見られない様子をハッキリ描くという、
業の深すぎる話だった。
僕が芸人だからだろうか、おそろしいと思ったなぁ。

その後はよしきとネタ合わせを。


2日
DVDにて「ペルセポリス」を。
イラン人女性である作者の、
自伝的グラフィック・ノヴェルのアニメ映画化。
内戦、そして時の政府の宗教的指導に対しての違和感、
苦しみ、両親と祖母の愛情、
留学先での自己の喪失、そして回復から自分の問題を受け入れる姿を描く。
とても面白かったです。

と、当時の政治状況などに明るくないため、
ざっくりしすぎた感想で申し訳ない。
(あの圧迫された暮らしの中、パっと留学できるような主人公が
恵まれた家庭環境で本当によかった・・・と思える描写も多い。
妬みの感情ではないのだが、宗教的保守派というか、
主人公ほど「進んで」いない同世代の人間との関係や会話も
見たかったところもある。)

なにより、モノクロでクッキリした線でありながら丸みがある、
あの絵の魅力よ。
うつ病の薬を飲んで泣き暮らしている主人公が、
夢のお告げで一念発起して「ロッキー3」のテーマをかけながら
エアロビをやって立ち直る・・・という、
聞いただけでは「アホか」と言われそうな描写もまた、
この絵のパワーで説得力を持ち、さわやかに見ることができる。

そしてラストまで主人公(作者)は「よそ者感」を抱えている。
これがいい。
様々な賞を取った作品ではあるが、
この「自分がどこに行ってもよそ者」という感覚を続けながらの
作者の次回作など、気になりますね。


3日
昼は赤羽橋でネタ見せ。
帰宅後、「AR」の原稿を。
一段落して「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」を。
シリーズ5作目。
当たり前だが、どんどんお話が盛り上がって楽しい。
魔法省からの意地の悪い女役人、アンブリッジが最高の一言。
メインの話は復活を果たした闇の帝王と、それと因縁のあるハリー
との戦いだが、あの役人がおそらく終盤で相当痛い目に遭うだろうて・・・
という期待だけで相当引っ張れますよ。

そしてハリーの父親の若いときの描写がちょっと入っているのもミソ。スネイプ先生がハリーを嫌う理由とか、ああいうの、深みが出るなぁ。
と、ノリノリで楽しんではいるが、僕は原作を読んではいない。
次の映画が楽しみだぜ!


  • 写真

チャーハンを作る。いきおい余って中華オタマも導入したが、
これが、なかなか大変でして・・・