6-10 沈没船は寄せ鍋に

6日
自転車のワイヤー鍵が錆付いてしまい、ムリにまわしていたら
中に鍵が入ったままねじ切れてしまった。
この季節にこれはしんどい…と思いつつ、
100円ショップで買った金ノコをつぶしつつワイヤーと格闘。
その後にビールを数本飲んだが、
サイクリングの時以上に、のどに染み渡る美味さ。

ただ、まだワイヤーは切れていないのです。


7日
夜に汐留にてネタ見せ。


8日
新橋にてナレーション録音。
本来ならば平木さん主催の麻雀大会だったのだが、無念の不参加。
ながらも仕事はうれしく、スムーズに。
終了後の飲み会には参加し、軽く一杯を。次回はぜひ!

その後はAMAへ。
菊地良博さんのクロージングパーティーということだが、本人は不在。
曙橋の商店街はお祭の最中で、そのまま我々もなだれ込むように
ラッキー餃子にて飲む。
お祭気分なのはお店の中もで、途中、隣のテーブルで
店員さんが打ち上げも始めたからね。

大皿に盛られた炒め物と揚げ物。箸を挿したくなる山盛りのご飯。
そして並んだスイカとビール…という、
まかない飯スペシャルといった姿を見て、なんだかこっちも楽しくなってくる。
中国系の店員さんたちが、またニコニコしながら食べているんですよね。
なごみましたわ。


9日
恵比寿近辺などを歩きながら。
帰宅後はDVD。
父親たちの星条旗
「ナイト・ミュージアム
ブラック・スネーク・モーン」を。

「父親〜」はイーストウッド硫黄島二部作。
第二次大戦。
戦場で兵士が力を合わせ、アメリカ国旗を打ち立てる、あの有名な写真。
戦地から呼び戻され、国債販売のキャンペーン要員となる
当事者たちだが、心は宙ぶらりんのまま…
というストーリーで、戦場のむなしさを語る。

部下思いの軍曹役のバリー・ペッパーが実にいい。
「25時」でもそうだったが、冷たく見える爬虫類系の顔だが
いいやつ…という役どころはおいしいですよね。

あと、キャンペーンツアーの最中で、写真の風景を模した
ケーキに木苺のソースがかかり、それで戦場を思い出すシーンや、
後半のナレーションで各自の生き様を追ってゆくところとか、
淡々と、さみしい感じを難なく。というのが巨匠のたるゆえん。


「ナイト・ミュージアム」は、ベン・スティーラーの新作。
山っ気のある主人公(ベン)は職を転々をしているが、
離婚後、母親の元へと引き取られている息子の参観日で
いい顔をしたいため、とにかく就職を…と、博物館の夜警をやることに。
だが、その博物館は夜な夜な展示物に命がやどり…というストーリー。

こういうものに文句をつけてはいけないな…という気持ちより、
いや、こういうお話だからこそ細部にとことんこだわってほしい。
という気持ちが勝ってしまう。

例えばミニチュアのフィギュアの詳細が変わってしまったことで
あれだけ博物館の館長が怒るのなら、
ネアンデルタール人が一体いなくなっているわけで、
それをごまかすシーンは絶対に必要ではないか。
そして後半、ミニチュアがラジコンに乗るシーンも、
なぜプロポもないのに動くのか。という部分とかですよ。
馬に一人ミニチュアを乗っけて、プロポのハンドルを
両手でガッチリと船の面舵のように持たせて…とか、あるはずだ。
博物館のものが夜な夜な動く。という面白さだけで引っ張れるからなぁ。
ただ、ノリノリで蝋人形を演じるロビン・ウィリアムスの姿はうれしい。
あと、スパっと決まるオチのシーンもよかった。
絶対、あれがやりたいがために主人公の仕事を設定しただろ!とニヤリ。


ブラック・スネーク・モーン」は
久々にサミュエル・L・ジャクソンを。最近、観てなかったんですよね。

妻に捨てられた主人公(サミュエル)が、ひょんなことから
セックス依存症の少女を道で見つけてしまう。
「あの女、寄りかかれれば木とでもヤルぜ」などと
街でウワサになっている彼女だが、
愛の喪失に苦しむ主人公は、少女の更正を決意するのだった…


サミュエルが説教をしながら目をむいて迫る。という絵が満載。
これだけで観れてしまうマンパワーがある。
彼女を更正させようとすることは、
自分自身の苦しみとも向き合うことである。
というのもずいぶんと説教くさいが、
パワーある役者と、全編に流れるブルースのアツさで、
疑念なく観られるのがいいところ。田舎の閉塞感もにじみ出ていた。

アバズレを演じたクリスティーナ・リッチも実によかった。
以前、ジョニー・デップか誰かのインタビューの後ろで、
共演者のクリスティーナ・リッチが映りこみ、
まわりのスタッフに鬼の形相で「タバコをよこせ」のゼスチャーを
しているのを観たことがあるので、
目をグリグリ動かしながらすれっからしを演じる彼女は、
よりスムーズに脳へと入る。
まあこれは余談ですが、いい映画でした。

あと、オープニングタイトルの出し方もいい!


10日
渋谷にてライセンス企画部の方々と飲む。
店の入り口が二つあり、それぞれ違う店の名前が書いてあるが、
中は一緒という不思議な空間ではあったが、鍋を食べつつ楽しくお話を。
事務所の方と話して、ドラクエ人口の多さをあらためて実感。



  • 写真

久々に「ターリー屋」にてカレー。
ではなくサブジとビール。
この、ジャガイモとオクラの炒め物が美味いんですよ!