スーパーサイズ・ミー

夜中の友です

16日
昼、渋谷にて「スーパーサイズ・ミー」を。
30日間、三食欠かさずマクドナルドのセットを食べ続けたら…
という、話題のドキュメンタリー。
いや、これが実に面白い。
アメリカの社会問題である肥満と、
給食にまでファーストフードを導入する食品業界をブッタ斬りつつ、
自身の肉体変化と周囲の反応、
ファーストフード中毒になりかける己への恐怖と、
中毒になってハイになる様子などをテンポよく見せてゆく。


しかし、チキンナゲットが出来るまでの過程を残酷アニメで
見せたりなんだりしながらも、
マクドナルドの食べ物自体は「うまいうまい」と言って食べていたり、
作品全体を流れるムードには驚くほど噛み付く姿勢、
といおうか、いわゆる「トゲ」を感じさせない。
しかしながら、見終わると結果的にファーストフードへの欲が
なくなるのだから、作品としては大成功なわけで、
監督であり被験者であるモーガン・スパーロックのバランス感覚のよさが際立つ。
この監督自身の風貌が、イヤミを感じさせない男ぶりのよさ、というのもあるのだろうか。
とにかく、脂肪と糖分への欲は失せつつ、野菜が食べたくなる、体にいい映画でした。


そう、特筆すべきはインタビューを受ける人たちのキャラの強さで、
甲高い声で適当なことをのたまうミラーサングラスの保安官などはたまらなく魅力的で、
さらには年間700個ビッグマックを食べる、
ビッグマック・マニアの男などは、登場からもう笑いっぱなしである。あいつ最高!

  • 写真

それでも、バーボン&チョコレートはやめられぬ。
毎日三食やってるわけじゃないから…と、許しを乞いたい。