実弾生活プレミアム

ドレッシングをかけるとそれなりの味に

ずいぶんと長くなってしまったので、
要所要所抜き出して読んでいただきたいですネ。


27日
事務所にてネタ見せ。
その後は夜の稽古を。


28−29日
昼夜逆転の夜稽古が続く。
この頃からなぜかタウリンドリンクが必要なくなる。
緊張感、というかテンパリが眠気や疲れを飛ばすのだろう。
それはそれで大変に恐ろしい話だが。


29日の夜は劇場入り。
場当たりを終わらせ、
そのまま部屋長さんの家でデータ作り。
OP、過去最高の出来。
ドットパターンでキメた作りだったが、
フラッシュとの相性は悪かったらしく、
背景はつぶれてしまったとのことだが、
部屋長さんの細やかなセンス、堪能させていただく。
著作権ソングを使っているので
ウェブのアップは心が痛む話だが・・・
いや、Jスラック何するものぞという方向で
せめてDVDには収録します。


30日
朝、家に戻って衣装などを準備。その後
神田末広町のアクションリプレイ編集部に行き、
永尾さんよりビデオカメラを借り受ける。


自分の手持ちと合わせ、二台を使ってDVDの時に
カットを変えようか…と軽く話していただけなのに、
プロユースのゴツイカメラを渡されるサプライズを。
ありがとうございます恐縮です梨元です…と駅まで歩けば、
後から走ってきた永尾さんが、これもプロユースか、
見たことのない高級リポビタンDを持って手渡してくれた。
ドリンクを飲む前に、そのお心遣いに目が覚めた。
このライブ、絶対ハズせねえ…とハラが決まる。


劇場に着けばeq.の面々が
今回もシブいセットを作ってくれていた。
新宿のど真ん中、バーと併設された劇場ということから、
いい意味でうらぶれた雰囲気を…というテーマだったが、
ペンキをぶちまけたレンガや汚したポスターが
カキワリの一枚板とは思えないボリュームを生み、
毎度毎度イメージを超える作りに満足。
配管に造花を仕込む細かさには、ニヤニヤしっぱなしである。


そして初日。
キャンセルがあり、桟敷席に真空地帯が出来たことは
つらく、大変なバタバタぶりの中の90分。
前半、呼吸をつかむことに腐心しつつ…と、
改めて問題点もわかる初日の公演。
終わってからの挨拶では早くも心は次の日に。


終了後、演者とeq.の面々で軽く飲む。
待ちに待っていたビールだが、一杯飲んだところで
目が回る。体が受け付けないなぁ。
フラフラになりながら帰り、即寝。


10月1日
「プレミアム」二日目。
昼夜二回公演ということで、
再度きっかけ合わせを繰り返す。


それを受けての公演、二回ともに立ち見が出る満席ぶり。
特に夜の部、見に来てくれたARスタッフの方々には
約束を守ることができて胸をなでおろす。
終演後、挨拶をしていると
エレキコミックの谷井さんが。
「知り合いに誘われてきたよ。面白かった」
とのありがたいコメント。
どこでつながっているのかわからんねぇ。
いやしかし、事前に言われないでよかったよ。

そう、その夜の部、
どうやら入れないお客様もいたとのことで、
それは大変だったな…と、スタッフからの報告を受ければ、
僕が呼んだ取り置きチケットの方だったらしく、
酒も飲まずに青くなっての謝り電話を。
ほんと、申し訳なかったです!
次、なんらかの形で接待させていただきます!


10月2日
「プレミアム」3日目。
最終日ということでビシっとキメる。
つもりが最後のネタで古典的「アチャー」をやらかして
しまい、反省。
しても仕方なく、マンパワーという名のごまかしで押し切る。


マッチポンプ」の主宰である根本くんも来てくれる。
くわしいの話は打ち上げででも…とのことだったが、
帰ってしまったようで残念。
その空いた席に、「ライブで間に合わなかったわ」と
涼しい顔で来場したジャンボ仲根が座る。
このラッキーマンめが。
悔しかったので廃棄処分の小道具を全部お土産に
持ち帰らせた。


一次会終了後、疲れもあって帰ってしまった皆を送りつつ、
飲み足りなさ全開のジャンボ、メイミ、eq.の太一くんと
スタッフ二人で朝まで居酒屋に。
小道具で使ったスニッカーズをつまみに焼酎を飲んで過ごした。



しかし、今回のコント公演、
しっかりしたスケジュールも決めずに
見切り発車でやってしまい、
その上、演者の皆が仕事的に忙しくなる…
という喜び半分恐ろしさ半分の進行状況になりながらも、
なんとか無事に終了の運びになった。


コント初挑戦の中川崇秀さんの柔軟ぶり、
特にセリフのニュアンス変更のセンスには驚き、
初競演の田中直章くんのピュアな顔面力、
そして相変わらずの小道具作成におけるクラフト魂には
度肝を抜かれ、
フリーとなった身軽さがネタに現れ、
より明確なポジションを作り出したメイミに心強さを感じ、
磨きのかかった森谷ふみさんの鋭さは
ライブに圧倒的なキレ味・そして格を与えてくれて、
お笑い芸人として刺激を受けっぱなしだった。


それをまとめて構成する喜びをよしきと共有する。
やはりコントライブは面白い…と噛み締める。

スタッフさんにも色々とムチャを言い、
アニメーション、スライド、音源の編集など、
急に頼んだことも多く、相当圧迫してしまったが、
本当、感謝したいです。


とのことで、終了となった「実弾生活プレミアム」、
今回観に来ていただいた方、
本当にありがとうございました!!
次回の予定はまだありませんが、
また観てやってもいい…
というお声次第で企画しますぜ!!

  • 写真

打ち上げは「酒とコーヒーの店」海峡。
名物のモンスターチキンは
相変わらず大きいだけでちっともうまくないが、
打ち上げの旨いビールの前では最高の味だ。